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佐藤弘和氏作曲 クラシックギター 重奏おすすめ曲

おすすめのクラシックギター重奏曲、中でも佐藤弘和氏作曲のものに絞ってご紹介します。
優しく、明るい印象を受ける曲が多いですが、時には激しいものも。ぜひ皆さんも聴いて・弾いてみてください!

はじめに ー佐藤弘和とは?

佐藤弘和氏(1966年1月24日 – 2016年12月22日)は、日本の代表的なクラシックギタリスト、作曲・編曲家です。数多くの曲を生み出し、海外のギタリストにも広く演奏されています。

「弾きやすく、わかりやすく、メロディックであること」をモットーとし、数多くの作曲・編曲を手掛けられました。クラシックギター初心者でも親しみやすい曲が多々あります。
私がクラシックギターを好きになった要因となる個人的にも大きな存在です。これを読んでいる方の中にもそういった方は多いのではないでしょうか。
モットーにされていた通り、弾きやすいものが多いですが、メロディが分かりやすい分、奏者の解釈が演奏に出るように思います。手軽にギターを楽しみたいという方、一曲を突き詰めて弾いてみたい!という方、どちらにもおすすめです。

おすすめ曲

初心者でも楽しめる曲が多々あり、学生の部活動での演奏にもおすすめです。
人数別にご紹介します。

二重奏

遠い谷への旅

動画のデュオ・トラサルディのために作られた一曲。
メロディアスな前半部から一転、旅の激しさのある中間部、終盤は冒頭のフレーズに戻りながらも強さを持っています。ノック音も心地良いですね。
四重奏の項で紹介する「Canary」と通じる点があるかもしれません。この曲が気に入った方はそちらもぜひお聴きください。

楽譜:ダウンロード楽譜「遠い谷への旅」
https://music-bells.com/?pid=99336974

ノエル クリスマスの歌

きれいな曲です。少し厳かになった街の雰囲気もありますね。
比較的弾きやすい曲なので、手軽に弾いてみるのもおすすめです。

楽譜:『佐藤弘和ギター二重奏作品集「風の運んだ4つの歌」「二重奏の楽しみ」』現代ギター社
https://www.gendaiguitar.com/index.php?main_page=product_info&products_id=142398

ソリチュード 孤独

先程と同じ曲集に掲載されています。明るく優しい雰囲気の曲が多いですが、こちらは物悲しさがありますね。同じフレーズが二人の間で続くのも不思議な気持ちになります。

楽譜:『佐藤弘和ギター二重奏作品集「風の運んだ4つの歌」「二重奏の楽しみ」』現代ギター社
https://www.gendaiguitar.com/index.php?main_page=product_info&products_id=142398

Dear Friends

二人で会話しているようにフレーズが交互になったり、ユニゾンになったりします。とても和む優しい曲です。

楽譜:ダウンロード楽譜「Dear Friends」
https://music-bells.com/?pid=89672396

三重奏

光の街

希望にあふれた一曲。東北福祉大学クラシックギター部委嘱作品。
輝くようなメロディ、クライマックスへ向けた疾走感、全てが気持ちよく走り抜けていきます。
それぞれのパートがメロディとアルペジオを受け渡すのが心地よいですね。同じメインメロディも、後半部では少し感じ方が変わり、これからの希望を感じさせます。
筆者は大学生時代に演奏したのですが、ギター重奏ってやっぱり楽しいな、と思わせてくれた一曲です。

楽譜:佐藤弘和『ギター三重奏または合奏のための光の街~In my hometown』現代ギター社
https://ec.gendaiguitar.com/products/4539442220012?_pos=19&_sid=09d880c56&_ss=r

風に乗って遠くの森へ行こう

ブルーベルギター合奏団の委嘱作品。タイトルがとても気に入っています。
こちらの曲は楽譜の中にどのような場面かが書かれていて、想像を膨らませることができます。(例えば、「再び飛び立つ、さあ出発だ!」など)
合奏で演奏できたら非常に楽しそうだなと思っています。

四重奏

Canary

「西へ」と「竜血樹の島」の2楽章構成です。
気持ちの良いメロディがどこか遠くへ連れて行ってくれるような気がします。2楽章での決意を込めたような盛り上がりは迫るものがありますね。

楽譜:佐藤弘和『ギター四重奏のためのCanary』現代ギター社
https://ec.gendaiguitar.com/products/4539442062209

東京湾岸高速

夜の高速を駆け抜けていくような気持ちの良い曲です。リズムが刻まれているため、ノリ良く聴く・弾くことができます。パート間での掛け合いもきれいですね。

楽譜:佐藤弘和『ギター四重奏または合奏のための田園組曲、ノスタルジア、東京湾岸高速』ホマドリーム

田園組曲

その名の通り、田園にいるようにリラックスできますね。「田園舞曲」、「小川のほとりで」、「カリヨン」の3部構成です。楽しげだったり、穏やかだったりと違う雰囲気を楽しめます。
こちらと、上でご紹介した東京湾岸高速はそれほど難しくないため、手軽に取り組みやすい重奏です。

楽譜:佐藤弘和『ギター四重奏または合奏のための田園組曲、ノスタルジア、東京湾岸高速』ホマドリーム

流れ雲

「夏の雲」、「夕焼け雲」、「流れ雲」の3章構成。特に流れ雲はよく演奏されています。

楽譜:佐藤弘和『ギター四重奏または合奏のための雲の詩』ホマドリーム

合奏

曠野を駆ける

通常のプライムギターに加え、アルト・バスギターも加わります。迫力満点ですね。
早稲田大学ギタークラブ創立45周年記念委嘱作品。

番外 〜ソロおすすめ曲〜

季節をめぐる12の歌 7月 星たちに寄せるロマンス

こちらは私がクラシックギターにハマるきっかけになった曲です。
大学1年生の頃、先輩が弾いていたのを聴き、クラシックギターっていいな、と思うようになりました。もちろんそれまでもギターは好きでしたが、この曲を機にやる気がぐっと上がったのを覚えています。
ぜひお聴きください。

おわりに

佐藤弘和氏の曲をご紹介しました。
たくさんの人に好きになってもらえる曲が多いのが、佐藤弘和氏の魅力の一つだと思っています。
クラシックギターは知らない方からは敷居が高く思われることもありますが、この曲を聴いてもらえればきっと、ギターっていいかも、と思ってもらえるのではないでしょうか。
皆さんも気に入った曲があればぜひ演奏してみてください。

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